2001/2002

July 2001

Authorised by the International Football Association Board

This booklet may not be reproduced or translated in whole

or in part in any manner without the permission of FIFA

Published by

Fédération Internationale de Football Association

11 Hitzigweg, 8030 Zurich, Switzerland

FEDERATION INTERNATIONALE DE FOOTBALL ASSOCIATION

 

President:                                        Joseph S. Blatter (Switzerland)

General Secretary:                           Michel Zen-Ruffinen (Switzerland)

Address:                                          FIFA House, 11 Hitzigweg

8030 Zurich, Switzerland

Telephone: 41-1/384 9595

Telefax: 41-1/384 9696

Internet: www.fifa.com

 

INTERNATIONAL FOOTBALL ASSOCIATION BOARD (IFAB)

 

 

Members:                                        The Football Association

The Scottish Football Association

The Football Association of Wales

Irish Football Association

(1 vote each)

Fédération Internationale

de Football Association (FIFA)

(4 votes)

Next meeting of the                          Zermatt, Switzerland

International F. A. Board:                                  16th March 2002


競技規則に関する注解

修正

  関係する各国協会の合意が得られており、また競技規則の基本原則が保持されて|いれば、16歳未満の競技者、女子、年長者(35歳以上)および障害のある競技者|の試合では競技規則の適用に当って修正を加えることができる。

 

以下の一部あるいは全てに修正ができる。

・競技のフィールドの大きさ

・ボールの大きさ、重さ、材質

・ゴールポストの間隔とクロスバーのグラウンドからの高さ

・試合時間

・交代

これ以外の修正は、国際評議会の同意があった場合にのみ認められる。

 

男性と女性

  主審、副審、競技者、役員について、競技規則ではすべて男性で表記されているが、これは簡略化のためであって、いずれも男性、女性の両方に適用されるものである。


符号

 


競技規則の中で、次の符号が使われている。

  * 第8条 プレーの開始および再開の「特別な状況」の規程を参照する。

 | 条文の本年度改正された部分

 

 

日本語版への序文

 

Laws of the Game(日本では「サッカー競技規則」と訳している)はInternational Football Association Board(国際評議会)によって」制定され、FIFA(フィーファ、Federation Internationale de Football Association、国際サッカー連盟)から発行されているものでFIFAおよびFIFAに加盟している各大陸連盟、各国協会のもとで開催されるサッカー競技はすべてこの規則によって行われる。

 サッカー競技規則は毎年2月または3月に開催される国際評議会の年次総会でその改正が検討されて、その決定がFIFAから通知される。日本では、毎年快晴部分を含めてFIFAから発行される英、仏、独、西の公用語4カ国語の版のうち、FIFAが基本としている英語版を、(財)日本サッカー協会審判委員会の責任において、日本語に訳して出版している。条文や評議会の決定で各国協会に任せられている部分などについての日本協会の規定や考え方を、(財)日本サッカー協会の決定として脚注の形で付け加えてある。なお、日本語版で解釈等に疑義が生じた場合は、FIFAの規定をそのまま適用して英語の原本によることとしている。

 日本語版には、競技規則を補完し、審判上必要と思われる無いようを付録として掲載している。本年は、1996年まで原本に掲載されていた「競技規則に関する追加指示」の抜粋を現行の競技規則に合致するよう若干修正を加えて掲載した。

 審判員はもとより、加盟チームの役員、競技者をはじめサッカーに関わっているすべての人たちが、競技規則および付録に掲載されている事項を十分に研究、理解して、サッカー競技の健全な発展に努めていただきたい。

 なお、フッと猿競技規則の日本語版も遭わせて掲載した。フットサル競技に関わる人たちはもちろん、多くのフットサル愛好者にお読みいただきたい。

 

2000年7月

財団法人 日本サッカー協会


 


目次

 

競技規則.

1条   競技のフィールド ―――――――――――――――――

2条   ボール         ――――――――――――――――― 11

3条   競技者の数             ――――――――――――  13

4条   競技者の用具    ―――――――――――――――――

5条   主審           ―――――――――――――――――

6条   副審           ―――――――――――――――――

7条   試合開始        ―――――――――――――――――

8条   プレーの開始および再開           ―――――――

9条   インプレーおよびアウトオブプレー  ――――――――

10条  得点の方法             ―――――――――――――

11条  オフサイド             ―――――――――――――

12条  反則と不正行為   ――――――――――――――――――

13条  フリーキック    ――――――――――――――――――

14条  ペナルティーキック      ――――――――――――――――――

15条  スローイン             ―――――――――――――

16条  ゴールキック    ――――――――――――――――――

第17条    コーナーキック    ――――――――――――――――――

試合の勝者を決定する方法   ―――――――――――――

テクニカルエリア  ――――――――――――――――――

第4の審判員     ――――――――――――――――――

主審のシグナル    ――――――――――――――――――

副審のシグナル    ――――――――――――――――――

オフサイドに関する図解            ―――――――――

決定的な得点の機会の阻止に関する図解       ―――――――――

国際サッカー評議会の規約   ――――――――――――――

      


第1条  競技のフィールド

大きさa)

競技のフィールド(以下、フィールドとする)は長方形とする。

タッチラインの長さはゴールラインの長さより長くなければならない。

  長さ 最小   90m(100yd)

       最大  120m(130yd)

    幅 最小   45m( 50yd)

       最大   90m(100yd)

国際試合

 長さ 最小  100m(110yd)

      最大  110m(120yd)

   幅 最小   64m( 70yd)

      最大   75m( 80yd)

 

フィールドのマーキング

 フィールドはラインでマークする。エリアの境界線を示すラインはそのエリアの一部である。

 長い方の2本の境界線をタッチライン、短い方の2本の境界線をゴールラインという。

 すべてのラインの幅は12cm(5in)を超えてはならない。

 フィールドはハーフウエーラインで半分ずづに分けられる。

 ハーフウエーラインの中央にセンターマークをしるす。これを中心に半径9.15m(10yd)のサークルを描く。

 

ゴールエリア

  フィールドの両端に以下のようにゴールエリアを設ける:

  ゴールポストの内側から、5.5m(6yd)のところに、ゴールラインと直角に2本のラインを引く。このラインはフィールド内に5.5m(6yd)まで引き、その先端をゴールラインと平行なラインで結ぶ。これらのラインとゴールラインで囲まれたエリアがゴールエリアである。

 

ペナルティーエリア

  フィールドの両端に以下のようにペナルティーエリアを設ける:

  ゴールポストの内側から、16.5m(18yd)のところに、ゴールラインと直角に2本のラインを引く。このラインはフィールド内に16.5m(18yd)まで引き、その先端をゴールラインと平行なラインで結ぶ。これらのラインとゴールラインで囲まれたエリアがペナルティーエリアである。

  それぞれのペナルティーエリア内に、両ゴールポストの中央から11m(12yd)で両ゴールポストから等距離のところにペナルティーマークを描く。それぞれのペナルティーマークから半径9.15m(10yd)のアークをペナルティーエリアの外に描く。

 

フラッグポスト

  各コーナーには、旗をつけた先端のとがっていない高さ1.5m(5ft)以上のフラッグポストを立てる。

  ハーフウエーラインの両端に、タッチラインから1m(1yd)以上離してフラッグポストを立ててもよい。

 


 


コーナーアーク

  それぞれのコーナーフラッグポストから、半径1m(1yd)も四分円をフィールド内に描く。

 

ゴール

  ゴールはそれぞれのゴールラインの中央におく。

  ゴールはコーナーフラッグポストから等距離に垂直に立てられた2本のポストと、その頂点を結ぶ水平なクロスバーとからなる。

  ポストの間隔は7.32m(8yd)で、クロスバーの下端からグラウンドまでの距離は2.44m(8ft)である。

ゴールポストとクロスバーの幅と幅、厚さと厚さは同じで、12cm(5in)を超えてはならない。ゴールラインの幅はゴールポストおよびクロスバーの幅と同じである。B)

  ネットをゴールとその後方のグラウンドに取り付けることができるが、それは適切に支えられ、ゴールキーパーの邪魔にならないようにする。

  ゴールポストとクロスバーは白色でなければならない。

 

安全

  ゴールはグラウンドに確実に固定しなければならない。

  移動式ゴールはこの要件を満たしている場合にのみ使用できる。



国際評議会の決定

 

決定1

クロスバーが移動したり破損した場合は、それが修復されるか元の位置に戻されるまで,プレーを停止する。修復が不可能な場合は、試合は放棄される。クロスバーの代わりにロープを使用することは認められない。クロスバーが修復できた場合は、プレーを停止したときにボールのあった地点でボールをドロップして試合を再開する。*(2ページ参照)

 

決定2

ゴールポストとクロスバーは木材、金属またはその他の承認された材質で作らなければならない。その形は正方形、長方形、円形、楕円形のいずれかで、競技者に危険なものであってはならない。

 

決定3

チームがフィールドに入場してからハーフタイムで離れるまで、およびハーフタイム後に再入場してから試合の終了まで、フィールドあるいはフィールドの設備(ゴールネットとそれで囲まれたエリアを含む)には、有形でも映像でも一切の商業広告は認められない。特に、ゴール、ネット、フラッグポストやその旗には、一切の宣伝物を表示してはならない。これらのものに余計な備品(カメラ、マイクロフォンなど)を付けてはならない。

 

決定4

 テクニカルエリア内あるいは、タッチラインおよびゴールラインの外側1メートル以内の地面には、いかなる広告も認めない。さらに、ゴールラインとゴールネットの間のエリアにも広告は許されない。

 

決定5

FIFA、大陸連盟、各国協会、リーグ、クラブ、その他の団体の公式ロゴやエムブレムを、決定3に規定された競技時間中は、有形でも映像でもフィールドやフィールドの設備(ゴールネットとそれで囲まれたエリアを含む)に表示してはならない。

 

決定6

コーナーキックを行うときの距離を確実に守らせるために、コーナーアークから9.15m(10yd)離れたところに、フィールドの外側にゴールラインと直角のマークをつけることができる。C)

(財)日本サッカー協会の決定

a)日本国内での国際試合および国民体育大会等の全国的規模の大会でのフィールドの大きさは105m×68mとする。(1985年11月21日理事会決定)

 なお、国際サッカー連盟はワールドカップ、オリンピック、ワールドユーズ大会等でのフィールドの大きさは105m×68mと定めている。

b)クロスバーおよびゴールポストの幅・厚さとも12cmのものが最も適当と考える。

c)このマークはゴールラインから5cm離して直角に30cmの長さの白線をつける。


 ボール

 


品質と規格

ボールは

・球形で

・皮革または他の適切な材質で

・外周が70cm(28in)以下、68cm(27in)以上で、

・重さが試合開始時に450g(16oz)以下、410g(14oz)以上で

・空気圧が、海面の高さで0.6〜1.1気圧(600〜1100g/cm2)(8.5〜15.6lbs/in2)のものである。

欠陥が生じたボールの交換

  試合の途中でボールが破裂したり欠陥が生じた場合:

・試合を停止する

・ボールに欠陥が生じたときの地点で、交換したボールをドロップして試合を再開する

  インプレー中ではなく、キックオフ、ゴールキック、コーナーキック、フリーキック、ペナルティキック、またはスローインのときに、ボールが破裂したり欠陥が生じた場合:

・試合をそのときの再開方法で再開する

 

主審の承認を得ないで、試合中にボールを交換してはならない。

 

国際評議会の決定

 

決定1

競技会の試合では、第2条に規定されている最低限の技術的要件を満たしているボールのみの使用が認められる。

FIFAの競技会の試合、各大陸連盟主催の競技会の試合において使用するボールの承認は、以下の3つの記号のいずれかがボールに付けられていることを条件として行う。


公式の”FIFA承認”のロゴ、


 


または公式の”FIFA検定”のロゴ、

または“国際試合ボール基準”を示すマーク

 

ボールに付けたこれらの記号は、第2条に規定されている最低の仕様に加えて、それぞれのカテゴリーの規定の技術的要件を満たしていることが、公式にテストされて証明されていることを示している。それぞれのカテゴリーごとの個別の追加要件のリストは、国際評議会によって承認されたものである。テストを実施する検査機関はFIFAによって選ばれる。

各国協会の競技会は、上記の3つの記号のいずれかを付けたボールを使用することが要求される。

その他の試合においても、使用するボールは第2条の要件を満たしていなければならない。

 

決定2

FIFAの競技会の試合、各大陸連盟および各国協会主催の競技会の試合では、ボールに一切の商業広告を付けることは認められない。ただし競技会、競技会の主催者のエムブレム、およびメーカーの承認された商標は認められる。競技会規定において、これらのマークのサイズと数を制限することができる。


第3条  競技者の数

 


競技者

  試合は11人以下の競技者からなる2つのチームによって行われる。チームの競技者のうちの1人はゴールキーパーである。いずれかのチームが7人未満の場合は試合を開始しない。

 

公式競技会

  FIFA、各大陸連盟、各国協会が行う公式競技会の試合では、いかなる試合でも最大3人までの交代を行うことができる。

  競技会規定の中には、3人から最大7人までの範囲で、登録できる交代要員の数を明記しなければならない。

 

その他の試合

  その他の試合では、次の条件で、交代を行うことができる:

・関係するチームが最大数について合意している

・試合前に主審に通知されている

  試合開始前に主審に通知されなかったり、合意しなかった場合は、3人までの交代しか認められない。

 

全ての試合

  全ての試合において交代要員の氏名は試合開始前に主審に届けられなければならない。氏名の届けられていない交代要員は試合に参加できない。

 

交代の手続き

競技者が交代要員と交代する場合は、次の条件を守らなければならない:

・交代する前に、主審に交代の通告をする

・交代要員は、交代によって退く競技者がフィールドの外に出た後で、しかも主審の合図を受けてからフィールドに入る

・交代要員は、試合の停止中にハーフウエーラインのところからフィールドに入る。

・交代は交代要員がフィールドに入ったときに完了する

・その瞬間からその交代要員は競技者となり、交代を完了した競技者は競技者ではなくなる

・交代した競技者は、その試合に再び参加することはできない

・交代要員は、出場するとしないとにかかわらず、主審の権限と職権の行使に従わなければならない

 

ゴールキーパーの入れ替え

ゴールキーパー以外の競技者は、次の条件でゴールキーパーと入れ替わることができる。

・入れ替わる前に主審に通知する

・試合の停止中に入れ替わる

 

違反と罰則

主審の承認を得ないで交代要員がフィールドに入った場合:

・プレーを停止する

・交代要員を警告し、イエローカードを示して、フィールドから離れるように命じる

・プレーを停止したときにボールのあった地点でボールをドロップしてプレーを再開する

 

競技者が主審の承認を得ないでゴールキーパーと入れ替わった場合:

・プレーを続ける

・ボールが次のアウトオブプレーになったときに違反にかかわった競技者に警告を与えイエローカードを示す

 

本条のその他の違反に対して:

・違反にかかわった競技者に警告を与えイエローカードを示す

 

プレーの再開

  警告するために主審がプレーを停止した場合:

・プレーを停止したときにボールのあった地点で、相手チームの競技者によって行われる間接フリーキックで、試合を再開する*(2ページ参照)

 

競技者と交代要員の退場

キックオフ前に退場を命じられた競技者の補充は、氏名を届け出た交代要員の中からに限って認められる。 

競技開始の前後を問わず、氏名を届け出た交代要員が退場を命じられた場合、その補充はできない。

 

国際評議会の決定

決定1

第3条の規定にかかわらず、1チームの競技者の最小人数については、各国協会の裁量に任せる。しかしながら評議会の見解としては、いずれかのチームが7人未満となった場合は、試合を続けるべきではない。

 

決定2

1人のチーム役員は、試合中に戦術的指示を競技者に伝えることができるが、指示を与えたら所定の位置に戻らなければならない。すべてのチーム役員は、テクニカルエリアが設けられている場合には、その中にとどまっていなければならないし、責任ある態度で行動しなければならない。

 

(財)日本サッカー協会の決定

1チームの競技者の最少数については、評議会の決定1の見解をそのまま採用する。


第4条  競技者の用具

 


安全

  競技者は、自分自身あるいは他の競技者に危険となるような用具やその他のもの(宝石類を含む)を身につけてはならない。

 

基本的な用具

 競技者が身につけなければならない基本的な用具:

・ジャージまたはシャツ

・ショーツ−サーマルアンダーショーツを着用する場合は、主な色がショーツの主な色と同色とする

・ストッキング

・すね当て

・靴

 

すね当て

・ストッキングによって完全に覆われている

・適切な材質(ゴム、プラスチック、または類似のもの)で作られている

・それ相応の保護に役立つ

 

ゴールキーパー

・それぞれのゴールキーパーは、他の競技者、主審、副審と区別のつく色の服装をする

 

違反と罰則

 

本状の違反に対して

・プレーを停止する必要はない

・主審は、違反をした競技者に、フィールドから離れて用具を正すように指示する

・次のアウトオブプレーになった時に、用具が正しくなっていなければその競技者をフィールドから離れさせる

・用具を正すためにフィールドを離れるように命じられた競技者は、主審の承認なしに復帰することはできない

・主審は競技者のフィールドへの復帰を認める前に用具が正されたことを点検する

・競技者は、ボールがアウトオブプレーになったときにのみフィールドへの復帰が認められる

 

本条の違反によりフィールドから離れるように命じた競技者が主審の承認を得ずにフィールドに入った(または復帰した)場合は警告し、イエローカードを示す。

プレーの再開

 警告をするために主審がプレーを停止した場合

・停止した時にボールのあった地点で、相手チームの競技者によって行われる間接フリーキックで、試合を再開する*(2ページ参照)


第5条  主審

 


主審の権限

それぞれの試合は主審によってコントロールされる。主審は任命された試合に関して、競技規則を施行する一切の権限をもつ。

 

職権と任務

 

主審は

・競技規則を施行する

・副審、および第4の審判員がいる場合はそれらの審判員と協力して試合をコントロールする

・使用するすべてのボールが第2条の要件に適合していることを確かめる

・競技者の用具が第4条の要件に適合していることを確かめる

・タイムキーパーを務め、また試合の記録をとる

・競技規則のあらゆる違反に対して、主審の判断により試合を停止し、中断し、あるいは打ち切る

・外部からのなんらかの妨害があった場合、試合を停止し、中断し、あるいは打ち切る

・競技者が重傷を負ったと主審が判断した場合は、試合を停止し、負傷者をフィールドから運び出させる

・競技者の負傷が軽いと主審が判断した場合は、ボールがアウトオブプレーになるまでプレーを続けさせる

・負傷によって出血した競技者をフィールドから離れさせる。競技者の出血が止まっていることを主審が確認し、主審の合図を受けてから、その競技者は復帰できる

・違反をされたチームがアドバンテージによって利益を受けそうなときは、プレーを続けさせる。しかし予期したアドバンテージがそのときに実現しなかった場合は、そのもととなった違反を罰する

・競技者が同時に2つ以上の違反を犯した場合は、より重大な違反を罰する

・警告または退場となる違反を犯した競技者に懲戒処置をとる。ただちにこの処置をとる必要はないが、次のアウトオブプレーになったときに主審はその処置をとらなければならない

・責任ある態度で行動しないチーム役員に対して処置をとり、さらに主審の判断により、役員をフィールドおよびその周辺から立ち退かすことができる

・主審が見ていなかった出来事に関しては、副審の助言によって行動する

・認められていない者がフィールドに入らないようにする

・停止ののち試合を再開する

・関係機関に試合報告書を提出する。報告書には、試合前、試合中あるいは試合後の、競技者あるいはチーム役員に対する懲戒処置やその他の出来事に関する情報が含まれるa)

 

主審の決定

プレーに関する事実についての主審の決定は最終である。

主審は、プレーを再開する前ならば、その決定が正しくないことに気付いたとき、または主審の判断によって副審の助言を採用したとき、決定を変えることができる。

 

国際評議会の決定

 

決定1

主審(および該当する部分に関しては副審、第4の審判員)は、以下のことに法的責任を持たない:

競技者、役員、観客の負傷

あらゆる財産についての損害

主審の競技規則による決定、あるいは試合の開催、競技、管理に必要な一般的な手続きにもとづく決定によっておきた、あるいはおきたであろうと思われる、個人、クラブ、会社、協会あるいはその他の団体に対するその他の損害。

 

これは以下のものが含まれる:

・フィールドやその周辺の状態、あるいは天候の状態が、試合の開催に適しているか、いないかの決定

・何らかの理由による試合中止の決定

・ゴールポスト、クロスバー、コーナーポスト、ボールを含め、試合に使用する施設、用具の状態に関する決定

・観客の妨害、または観客席の何らかの問題により、試合を中止するか、しないかの決定

・負傷した競技者を治療のためにフィールドから運び出すことで、プレーを停止するか、しないかの決定

・負傷した競技者を治療のためにフィールドから運び出すことを、要請あるいは強制する決定

・競技者が服装、あるいはその他の用具を着用することを認めるか、認めないかの決定

・いかなる者(チーム役員、スタジアム関係者、警備員、カメラマン、その他マスコミ関係者などを含めて)のフィールド周辺への立ち入りを許可するか、しないかについての決定(主審の責任の範囲内において)

・競技規則、あるいはその試合が行われるFIFA、各大陸連盟、各国協会、およびリーグの規約や規定にしたがって主審が下したその他の決定

 

決定2

4の審判員が任命されているトーナメントあるいは競技会においては、その役割と任務は、国際評議会において承認されたガイドラインに従ったものでなければならない。

 

決定3

プレーに関する事実には、得点がなされたか否か、および試合結果が含まれる。

 

(財)日本サッカー協会の決定

a)日本サッカー協会主催の試合に関しては、主審は***頁の書式の報告書を、試合日を含めて2日以内に日本サッカー協会宛に提出するものとする。


第6条  副審

 


任務

副審は2人任命される。副審の任務は主審の決定に従いつつ、次のことを合図する:

・ボールの全体がフィールドの外に出たとき

・どちらのチームがコーナーキック、ゴールキック、あるいはスローインを行うべきか

・競技者がオフサイドポジションにいることによって罰せられるとき

・競技者の交代が行われようとしているとき

・主審の見ていなかった不正行為やその他の出来事が起きたとき

違反が起きたとき、その行為に副審が主審より近いときはいつでも(特定の状況下で、違反がペナルティーエリア内で起きたときを含む)

ペナルティーキックのとき、ボールがけられる前にゴールキーパーが前方へ動いたか否か、また、ボールがゴールラインを越えたか否か

 

援助

副審は、主審が競技規則に従って試合をコントロールすることを援助する。特に9.15メートルの距離をコントロールする援助を行う目的で、フィールドに入ることができる。

不法な干渉あるいは不当な行為を行ったときは、主審はその副審を解任し、関係機関に報告する。


第7条 試合開始

 


プレーの時間

主審と参加両チームの合意がないかぎり、試合は前、後半の45分ずつ行われる。プレーの時間を変更する(明るさが十分でないために前、後半を40分ずつに短縮するなど)ための合意は、プレーの開始前になされ、また競技会規定に従ったものでなければならない。

 

ハーフタイムのインターバル

競技者はハーフタイムにインターバルをとる権利がある。

ハーフタイムのインターバルは15分を超えてはならない。

競技会規定にはハーフタイムのインターバルを規定しなければならない。

ハーフタイムのインターバルの時間は主審の同意があった場合にのみ変更できる。

 

空費された時間の延長

次のことで時間が空費された場合は、前、後半それぞれ時間を追加する:

・競技者の交代

・競技者の負傷の程度の判断

・負傷した競技者の治療のためのフィールドからの搬出

・時間の浪費

・その他の理由

 

空費された時間をどれだけ延長するかは主審が判断する。

 

ペナルティーキック

前、後半の終了時あるいは延長戦の前、後半の終了時にペナルティーキックが行われる場合は、ペナルティーキックが完了するまで時間を延長する。

 

延長戦

競技会規定に、前、後半同じ時間の延長戦の条項をもうけることができる。この場合、第8条の条件が適用される。

 

中止試合

中止された試合は、他に競技会規定に定められていなければ試合を再び行う。


第8条  プレーの開始および再開

 


試合前

コインをトスし、勝ったチームが試合に前半に攻めるゴールを決める。

他のチームが試合開始のキックオフを行う。

トスに勝ったチームは試合の後半開始のキックオフを行う。

試合の後半には両チームはエンドをかわり、前半と反対のゴールを攻める。

 

キックオフ

キックオフはプレーを開始する、または再開する方法のひとつである:

・試合開始時

・得点のあと

・試合の後半開始時

・延長戦が行われるとき、その前、後半の開始時

 

キックオフから直接得点することができる。

 

進め方

・すべての競技者はフィールドの味方半分内にいる

・キックオフをするチームの味方チームは、ボールがインプレーになるまで9.15m(10yd)以上ボールから離れる

・ボールはセンターマーク上に静止している

・主審が合図する

・ボールがけられて前方に移動したときインプレーとなる

・キッカーは、他の競技者がボールに触れるまではボールに再び触れない

 

一方のチームが得点をあげたあと、他方のチームがキックオフを行う。

 

違反と罰則

他の競技者がボールに触れる前にキッカーがボールに再び触れた場合:

・違反の起きた地点から行う間接フリーキックを相手チームに与える*(2ページ参照)

 

キックオフの進め方のその他の違反に対して:

・キックオフを再び行う

 

ドロップボール

ドロップボールは、ボールがインプレーのときに、競技規則に他に規定されていない理由によって必要が生じた一時的停止のあとに試合を再開する方法である。

進め方

プレーを停止したときボールのあった地点で、主審はボールをドロップする。*(2ページ参照)

 

ボールがグラウンドに触れたとき、プレーが再開する。

 

違反と罰則

次の場合、ボールを再びドロップする:

・ボールがグラウンドに触れる前に、競技者がボールに触れる

・ボールがグラウンドに触れたあとで、競技者に触れずにフィールドの外に出る

 

特別な状況

自分のゴールエリア内で与えられた守備側のフリーキックは、ゴールエリア内の任意の地点から行う。

相手のゴールエリア内で与えられた攻撃側の間接フリーキックは、違反の起きた地点に最も近いゴールラインに平行なゴールエリアのライン上から行う。

ゴールエリア内でプレーを一時的に停止したあとに試合を再開するドロップボールは、プレーを停止したときにボールのあった地点に最も近いゴールラインに平行なゴールエリアのライン上で行う。


第9条 インプレーおよびアウトオブプレー

 


アウトオブプレー

ボールは次のときにアウトオブプレーとなる:

・地上、空中を問わず、ボールがゴールラインまたはタッチラインを完全に超えた

・主審がプレーを停止した

 

インプレー

これ以外の全ての時間は、次の場合も含めてボールはインプレーである

・ボールがゴールポスト、クロスバー、コーナーフラッグポストからはね返ってフィールド内にある

・ボールがフィールド内にいる主審または副審に当たる

(Ilustration: different positions of ball near corner flag).

 




第10条 得点の方法

 


得点

ゴールにボールを入れたチームがその前に競技規則を犯していなければ、両ゴールポストの間とクロスバーの下でボールの全体がゴールラインを越えたとき得点となる。

 

勝利チーム

試合中に得点の多かったチームを勝ちとする。両チームが同点か、共に無得点の場合は、試合は引き分けである。

 

競技会規程

引き分けに終わった試合のために、試合の勝者を決定するための延長戦、あるいは国際評議会が承認したその他の手続きに関する条項を競技会規定にもうけることができる。

(Illustration: different positions of ball on goal line).




第11条  オフサイド

 


オフサイドポジション

オフサイドポジションにいること自体は違反ではない。

 

競技者は次の場合オフサイドポジションにいる:

・競技者がボールおよび後方から2人目の相手競技者より相手ゴールラインに近い

 

競技者は次の場合オフサイドポジションにいない:

・競技者がフィールドの味方半分内にいる

または

・競技者が後方から2人目の相手競技者と同じレベルにいる

または

・競技者が最後尾にいる2人の相手競技者と同じレベルにいる

 

違反

ボールが味方競技者によって触れられるかプレーされた瞬間にオフサイドポジションにいる競技者は、次のいずれかによって積極的にプレーにかかわっていると主審が判断した場合にのみ罰せられる:

・プレーに干渉する

または

・相手競技者に干渉する

または

・その位置にいることによって利益を得る

 

違反ではない

競技者が次のことからボールを直接受けたときはオフサイドの違反ではない:

・ゴールキック

または

・スローイン

または

・コーナーキック

 

違反と罰則

オフサイドの違反に対して、主審は違反の起きた地点から行う間接フリーキックを相手チームに与える*(2ページ参照)

 

 

 


第12条  反則と不正行為

 


反則と不正行為は次のように罰する

 

直接フリーキック

競技者が次の6項目の違反を不用意に、無謀に、あるいは過剰な力で犯したと主審が判断した場合、直接フリーキックを相手チームに与える

・相手をける、またはけろうととする(キッキング)

・相手をつまづかせる、またはつまづかせようとする(トリッピング)

・相手に飛びかかる(ジャンピング・アット)

・相手をチャージする(ファールチャージ)

・相手を打つ、または打とうとする(ストライキング)

・相手を押す(プッシング)

 

次の4項目の違反を犯した場合も、直接フリーキックを相手チームに与える

・ボールを奪うために相手にタックルをし、ボールへ触れる前に相手に接触する

・相手を抑える(ホールディング)

・相手につばを吐く(スピッティング)

・ボールを意図的に手で扱う(自分のペナルティーエリア内でゴールキーパーが行ったものは除く)(ハンドリング)

 

直接フリーキックは違反の起きた地点から行う*(2ページ参照)

 

ペナルティーキック

競技者が自分のペナルティーエリア内で上記の10項目の違反をインプレー中に犯した場合、ボールの位置に関係なく、ペナルティーキックを与える。

 

間接フリーキック

ゴールキーパーが自分のペナルティーエリア内で、次の5項目の違反を犯した場合は、間接フリーキックを相手チームに与える

・ボールを手から離すまでに、ボールを手でコントロールしている間に6秒を超える

・ボールを手から離して、そして他の競技者が触れる前に、そのボールに手で再び触れる

・味方競技者によって意図的にゴールキーパーにキックされたボールに手で触れる

味方競技者によってスローインされたボールを直接受けて手で触れる

 

競技者が次の違反を犯したと主審が判断した場合も、間接フリーキックを相手チームに与える

・危険な方法でプレーする

・相手の前進を妨げる

・ゴールキーパーがボールを手から離すのを妨げる

競技者を警告する、あるいは退場させるためにプレーを停止する違反で、12条のこれまでにきていされていないその他の違反を犯す

 

間接フリーキックは違反の起きた地点から行う*(2ページ参照)

 

懲戒の罰則

|競技者または交代要員あるいは交代した競技者にのみレッドまたはイエローカードを示す。

 

警告となる違反

競技者が次の7項目の違反を犯した場合、警告を与えイエローカードを示す

1. 反スポーツ的行為を犯す

2. 言葉または行動によって異議を示す

3. 繰り返し競技規則に違反する

4. プレーの再開を遅らせる

5. コーナーキック、またはフリーキックでプレーを再開するとき、規定の距離を守らない

6. 主審の承認を得ずフィールドに入る、または復帰する

7. 主審の承認を得ず意図的にフィールドから離れる

 

退場となる違反

競技者が、次の7項目の違反を犯した場合、退場を命じレッドカードを示す

1. 著しく不正なプレーを犯す

2. 乱暴な行為を犯す

3. 相手競技者あるいはその他の者につばを吐きかける

4. 競技者が意図的に手でボールを扱って、相手チームの得点、あるいは決定的な得点の機会を阻止する(自分のペナルティエリア内にいるゴールキーパーが行ったものには適用しない)

5. フリーキックあるいはペナルティーキックとなる違反で、ゴールに向かっている相手競技者の決定的な得点の機会を阻止する

6. 攻撃的な、侮辱的な、あるいは下品な発言や身振りをする

7. 同じ試合の中で二つ目の警告を受ける

 

退場を命じられた競技者は、フィールド周辺及びテクニカルエリアしゅうへんから離れなければならない。

 

 

 

国際評議会の決定

 

決定1

フィールドの内外を問わず、相手競技者、味方競技者、主審、副審、その他の者に対して、警告あるいは退場となる違反を犯した競技者は、犯した違反の性質に従って処分される。

 

決定2

ゴールキーパーが手あるいは腕のいずれかの部分でボールに触れたことでボールをコントロールしたとみなす。ボールを自分のものとするということには、ゴールキーパーが意図的に手でボールの方向を変えることも含まれるが、セービングをしたときのように自分のものとする意図をもたずにボールがゴールキーパーからはね返ったと主審が判断した場合はこれに含まれない。

 

決定3

12条の規定に関連して、競技者は頭や胸、膝などを使って味方のゴールキーパーにボールをパスすることができる。しかし、競技者が規則の裏をかくために意図的に策略を用いたと主審が判断した場合には、その競技者は反スポーツ的行為を犯したことになる。競技者に警告を与え、イエローカードを示し、違反の起きた地点から行う間接フリーキックを相手チームに与える。*(2ページ参照)

規則の裏をかくために、フリーキックを行うときに意図的な策略を用いた競技者には、反スポーツ的行為によって警告を与えイエローカードを示す。フリーキックを再び行う。

これらの場合、ゴールキーパーがそのボールに手で触れたか否かは関係しない。第12条の条文とその精神に反する策略を試みた競技者によって違反がなされたのである。

 

決定4

相手の安全に危険を及ぼすような後方からのタックルは、著しく不正なプレーとして罰せられる。この決定は、このような違反を犯した競技者は、第12条の決定に従って退場を命じられることを意味している。

 

決定5

フィールド上のどこであっても、主審を欺くことを意図して反則されたように装う行為は、すべて反スポーツ的行為として罰せられる。


 第13条 フリーキック

 


フリーキックの種類

 

フリーキックには直接と間接がある。

 

直接、間接フリーキックのいずれの場合も、キックが行われるときボールは静止しており、キッカーは他の競技者にボールが触れるまではボールに再び触れてはならない。

 

直接フリーキック

・直接フリーキックが行われ、ボールが相手ゴールに直接入った場合、得点となる

・直接フリーキックが行われ、自分のゴールに直接入った場合、コーナーキックを相手チームに与える

 

間接フリーキック

シグナル

主審は一方の腕を頭上に上げて、間接フリーキックであることを示す。主審はキックが行われ、そのボールが他の競技者に触れるか、またはアウトオブプレーになるまでその腕を上げ続ける。

 

ボールがゴールに入る

ボールがゴールに入る前に他の競技者に触れた場合にのみ、得点となる。

・間接フリーキックが行われ、ボールが相手ゴールに直接入った場合、ゴールキックとなる

・間接フリーキックが行われ、自分のゴールに直接入った場合、相手チームのコーナーキックとなる

 

フリーキックのときの位置

ペナルティーエリア内のフリーキック

守備側の直接、間接フリーキック:

・相手競技者は9.15m(10yd)以上ボールから離れる

・相手競技者は、ボールがインプレーとなるまでペナルティーエリアの外にいる

・ボールがペナルティーエリアの外に直接けり出されたとき、インプレーとなる

・ゴールエリア内で与えられたフリーキックは、そのエリア内の任意の地点から行う

 

攻撃側の間接フリーキック

・相手競技者は、ボールがインプレーになるまで、自分のゴールポスト間のゴールライン上に立つ場合を除いて、9.15m(10yd)以上ボールから離れる

・ボールがけられて移動したときインプレーとなる

・ゴールエリア内で与えられた間接フリーキックは、違反の起きた地点に最も近いゴールラインに平行なゴールエリアのライン上から行う

 

ペナルティーエリア外のフリーキック

・相手競技者は、インプレーになるまで9.15m(10yd)以上ボールから離れる

・ボールがけられて移動したときにインプレーとなる

・フリーキックは違反の起きた地点から行う

 

違反と罰則

フリーキックを行うとき、相手競技者が規定の距離よりボールの近くにいる場合:

・キックを再び行う

 

ペナルティーエリア内で守備側がフリーキックを行ったとき、ボールが直接インプレーにならなかった場合は:

・キックを再び行う

 

ゴールキーパー以外の競技者によるフリーキック

ボールがインプレーになって他の競技者に触れる前に、キッカーがボールに再び触れた場合(手による場合を除く):

・違反の起きた地点から行う間接フリーキックを相手チームに与える*(2ページ参照)

 

ボールがインプレーになって他の競技者に触れる前に、キッカーが意図的にボールを手で扱った場合:

・違反の起きた地点から行う直接フリーキックを相手チームに与える*(2ページ参照)

・違反がキッカーのペナルティーエリアの中で起きた場合は、ペナルティーキックを与える

 

ゴールキーパーによるフリーキック

ボールがインプレーになって他の競技者に触れる前に、ゴールキーパーがボールに再び触れた場合(手による場合を除く):

・違反の起きた地点から行う間接フリーキックを相手チームに与える*(2ページ参照)

 

ボールがインプレーになって他の競技者に触れる前に、ゴールキーパーが意図的にボールを手で扱った場合:

・違反がゴールキーパーのペナルティーエリアの外で起きた場合は、違反の起きた地点から行う直接フリーキックを相手チームに与える*(2ページ参照)

・違反がゴールキーパーのペナルティーエリアの中で起きた場合は、違反の起きた地点から行う間接フリーキックを相手チームに与える*(2ページ参照)


第14条  ペナルティーキック

 


直接フリーキックを与える10項目の違反のひとつを、自分のペナルティーエリアの中でインプレー中に犯したとき、相手チームにペナルティーキックを与える。

ペナルティーキックから直接得点することができる。

前、後半の終了時、および延長戦の前、後半の終了時に行うペナルティーキックのために、時間を追加する。

 

ボールと競技者の位置

ボール:

・ペナルティーマーク上に置く

 

ペナルティーキックを行う競技者:

・特定する

 

守備側のゴールキーパー:

・ボールがけられるまで、キッカーに面して、両ゴールポストの間のゴールライン上にいる

 

キッカー以外の競技者は次のように位置する:

・フィールドの中

・ペナルティーエリアの外

・ペナルティーマークの後方

・ペナルティーマークから9.15m(10yd)以上

 

主審

・競技者が競技規則通りの位置につくまで、ペナルティーキックを行う合図をしない

・ペナルティーキックが完了したときを決定する

 

進め方

・ペナルティーキックを行う競技者はボールを前方へける

・ボールが他の競技者に触れるまで、キッカーは再びボールをプレーしない

・ボールがけられて前方へ移動したときインプレーとなる

 

ペナルティーキックを通常の時間内に行う、あるいは前、後半の時間を延長して行う、あるいは再び行うとき、ボールが両ゴールポスト間とクロスバーの下を通過する前に、次のことがあっても得点が与えられる:

・ボールが両ゴールポスト、クロスバー、ゴールキーパーのいずれかあるいはそれらに触れる

 

違反と罰則

主審がペナルティーキックを行う合図をして、ボールがインプレーになる前に、次の状況のひとつが起きた場合:

ペナルティーキックを行う競技者の競技規則の違反:

・主審はそのままキックを行わせる

・ボールがゴールに入った場合は、キックを再び行う

・ボールがゴールに入らなかった場合は、キックは再び行わない

 

ゴールキーパーの競技規則の違反:

・主審はそのままキックを行わせる

・ボールがゴールに入った場合、得点を与える

・ボールがゴールに入らなかった場合は、キックを再び行う

 

キックを行う競技者の味方競技者がペナルティーエリアに入る、ペナルティーマークより前方へ動く、あるいはペナルティーマークの9.15m(10yd)以内に入る:

・主審はそのままキックを行わせる

・ボールがゴールに入った場合は、キックを再び行う

・ボールがゴールに入らなかった場合は、キックは再び行わない

・ボールがゴールキーパー、クロスバー、ゴールポストからはね返って、その競技者に触れた場合、主審はプレーを停止し、守備側の間接フリーキックによって試合を再開する

 

ゴールキーパーの味方競技者がペナルティーエリアに入る、ペナルティマークより前方へ動く、あるいはペナルティーマークの9.15m(10yd)以内に入る:

・主審はそのままキックを行わせる

・ボールがゴールに入った場合、得点を与える

・ボールがゴールに入らなかった場合は、キックを再び行う

 

守備・攻撃両チームの競技者の競技規則の違反:

・キックを再び行う

 

ペナルティーキックが行われたのちに:

ボールが他の競技者に触れる前に、キッカーがボールに再び触れた時(手による場合を除く):

・違反の起きた地点から行う間接フリーキックを相手チームに与える*(2ページ参照)

 

ボールが他の競技者に触れる前に、キッカーが意図的にボールを手で扱ったとき:

・違反の起きた地点から行う直接フリーキックを相手チームに与える*(2頁参照)

ボールが前方に進行中、外部からの要因がボールに触れたとき:

・キックを再び行う

 

ボールがゴールキーパー、クロスバー、ゴールポストからフィールド内にはね返ったのち、外部からの要因がボールに触れたとき:

・主審はプレーを停止する

・外部からの要因がボールに触れた地点で、ボールをドロップしてプレーを再開する*(2ページ参照)


第15条  スローイン

 


スローインは、プレーを再開する方法のひとつである。

スローインから直接得点することはできない。

 

スローインは次のように与える:

地上、空中を問わず、ボールの全体がタッチラインを越えたとき

ボールがタッチラインを越えた地点から

・最後にボールに触れた競技者の相手競技者に

 

進め方

ボールを投げ入れるとき、スローアーは:

・フィールドに面している

・両足ともその一部をタッチライン上またはタッチラインの外のグラウンドにつけている

・両手を使う

・頭の後方から頭上を通してボールを投げる

 

ボールが他の競技者に触れるまで、スローアーはボールを再びプレーしてはならない。

 

ボールがフィールドに入った瞬間にインプレーとなる。

 

違反と罰則

ゴールキーパー以外の競技者によるスローイン

 

ボールがインプレーになって他の競技者に触れる前に、スローアーがボールに再び触れた場合(手による場合を除く):

・違反の起きた地点から行う間接フリーキックを相手チームに与える*(2ページ参照)

 

ボールがインプレーになって他の競技者に触れる前に、スローアーが意図的にボールを手で扱った場合:

・違反の起きた地点から行う直接フリーキックを相手チームに与える*(2ページ参照)

・違反がスローアーのペナルティーエリアの中で起きた場合は、ペナルティーキックを与える

 

 

ゴールキーパーによるスローイン

 

ボールがインプレーになって他の競技者に触れる前に、ゴールキーパーがボールに再び触れた場合(手による場合を除く):

・違反の起きた地点から行う間接フリーキックを相手チームに与える*(2ページ参照)

 

ボールがインプレーになって他の競技者に触れる前に、ゴールキーパーが意図的にボールを手で扱った場合:

・違反がゴールキーパーのペナルティーエリアの外で起きた場合は、違反の起きた地点から行う直接フリーキックを相手チームに与える*(2ページ参照)

・違反がゴールキーパーのペナルティーエリアの中で起きた場合は、違反の起きた地点から行う間接フリーキックを相手チームに与える*(2ページ参照)

 

相手競技者がスローアーをアンフェアに惑わせたり妨げたりした場合:

・その競技者に反スポーツ的行為で警告を与えイエローカードを示す

 

本条のその他の違反に対して:

・相手チームの競技者がスローインを行う


第16条  ゴールキック

 


ゴールキックは、プレーを再開する方法のひとつである。

 

相手チームのゴールに限り、ゴールキックから直接得点することができる。

 

次のとき、ゴールキックを与える:

・攻撃側の競技者が最後にボールに触れて、地上、空中を問わず、ボールの全体がゴールラインを越え、第10条による得点とならなかった

 

進め方

・守備側の競技者がゴールエリア内の任意の地点からボールをける

・ボールがインプレーになるまで相手競技者はペナルティーエリアの外にいる

・ボールが他の競技者に触れるまでキッカーはボールを再びプレーしない

・ボールがペナルティーエリアの外に直接けり出されたときインプレーとなる

 

違反と罰則

ボールがペナルティーエリアの外に直接けりだされなかった場合:

・キックを再び行う

 

ゴールキーパー以外の競技者によるゴールキック

ボールがインプレーになって他の競技者に触れる前に、キッカーがボールに再び触れた場合(手による場合を除く):

・違反の起きた地点から行う間接フリーキックを相手チームに与える*(2ページ参照)

 

ボールがインプレーになって他の競技者に触れる前に、キッカーが意図的にボールを手で扱った場合:

・違反の起きた地点から行う直接フリーキックを相手チームに与える*(2ページ参照)

・違反がキッカーのペナルティーエリアの中で起きた場合は、ペナルティーキックを与える

 

ゴールキーパーによるゴールキック

 

ボールがインプレーになって他の競技者に触れる前に、ゴールキーパーがボールに再び触れた場合(手による場合を除く):

・違反の起きた地点から行う間接フリーキックを相手チームに与える*(2ページ参照)

 

ボールがインプレーになって他の競技者に触れる前に、ゴールキーパーが意図的にボールを手で扱った場合:

・違反がゴールキーパーのペナルティーエリアの外で起きた場合は、違反の起きた地点から行う直接フリーキックを相手チームに与える*(2ページ参照)

・違反がゴールキーパーのペナルティーエリアの中で起きた場合は、違反の起きた地点から行う間接フリーキックを相手チームに与える*(2ページ参照)

 

本条のその他の違反に対して:

・キックを再び行う


第17条  コーナーキック

 


ゴールキックは、プレーを再開する方法のひとつである。

 

相手チームのゴールに限り、コーナーキックから直接得点することができる。

 

次のとき、コーナーキックを与える:

・守備側の競技者が最後にボールに触れて、地上、空中を問わず、ボールの全体がゴールラインを越え、第10条による得点とならなかった

 

進め方

・ボールが出た地点に近い方のコーナーアークの中にボールを置く

・コーナーフラッグポストを動かさない

・インプレーになるまで相手競技者はボールから9.15m(10yd)以上離れる

・攻撃側の競技者がボールをける

・ボールがけられて移動したときインプレーとなる

・他の競技者がボールに触れる前に、キッカーは再びボールをプレーしない

 

違反と罰則

 

ゴールキーパー以外の競技者によるコーナーキック

 

ボールがインプレーになって他の競技者に触れる前に、キッカーがボールに再び触れた場合(手による場合を除く):

・違反の起きた地点から行う間接フリーキックを相手チームに与える*(2ページ参照)

 

ボールがインプレーになって他の競技者に触れる前に、キッカーが意図的にボールを手で扱った場合:

・違反の起きた地点から行う直接フリーキックを相手チームに与える*(2ページ参照)

・違反がキッカーのペナルティーエリアの中で起きた場合は、ペナルティーキックを与える

 

ゴールキーパーによるゴールキック

 

ボールがインプレーになって他の競技者に触れる前に、ゴールキーパーがボールに再び触れた場合(手による場合を除く):

・違反の起きた地点から行う間接フリーキックを相手チームに与える*(2頁参照)

ボールがインプレーになって他の競技者に触れる前に、ゴールキーパーが意図的にボールを手で扱った場合:

・違反がゴールキーパーのペナルティーエリアの外で起きた場合は、違反の起きた地点から行う直接フリーキックを相手チームに与える*(2ページ参照)

・違反がゴールキーパーのペナルティーエリアの中で起きた場合は、違反の起きた地点から行う間接フリーキックを相手チームに与える*(2ページ参照)

 

本条のその他の違反に対して:


・キックを再び行う



試合の勝者を決定する方法

 


ゴールデンゴールおよびペナルティーマークからのキックは、試合が引き分けに終わったあと、勝者となるチームを決めることが競技会規定によって要求されているときの勝者を決定する方法である。

 

ゴールデンゴール(日本国内では、Vゴールと称している)

 

進め方

                       通常のプレーの時間の終了後、延長戦の時間中に最初の得点をあげたチームを勝者とする。

                       得点がなければ試合はペナルティーマークからのキックによって決定する。

 

ペナルティーマークからのキック

 

進め方

・主審がキックを行うゴールを選ぶ

・主審がコインをトスし、トスに勝った主将のチームが最初のキックを行う

・主審は行われたキックの記録をつける

・下記の条件に従って、両チームが5本ずつのキックを行う

・キックは両チーム交互に行う

・両チームが5本のキックを行う以前に、他方が5本のキックをけっても挙げられない得点を一方のチームが挙げたときは、以後のキックは行わない

・5本ずつのキックの後に両チームの得点が同じ場合は、同数のキックで一方のチームが他方より多くの得点をあげるまで、それまでと同じ順序でキックを続ける

・ゴールキーパーがペナルティーマークからのキックの進行中に負傷して、ゴールキーパーとしてのプレーが続けられなくなったときは、そのチームが競技会規定に定められた最大数の交代を完了していない場合は、氏名を届けられている交代要員と交代することができる

・上記の例外を除いて、延長戦のある場合はそれを含めて、試合終了時にフィールドにいた競技者のみが、ペナルティーマークからのキックに参加できる

・それぞれのキックは異なる競技者によって行われ、資格のある競技者がすべてキックを行ってから、2本目のキックを行うことができる

・資格のある競技者は、ペナルティーマークからのキックの進行中にいつでもゴールキーパーと入れ替わることができる

・ペナルティーマークからのキックの進行中は、資格のある競技者と審判員のみがフィールドの中にいることができる

・キッカーと両ゴールキーパー以外の競技者は、センターサークルの中にいなければならない

・キッカー側のゴールキーパーは、フィールドの中で、キックの行われているペナルティーエリアの外で、ゴールラインとペナルティーエリアの境界線との交点のゴールライン上にいなければならない

 

・他に記述されていない限り、競技規則および国際評議会の決定の関係諸条項がペナルティーマークからのキックが行われるときにも適用される。

 

・一方のチームが相手チームより競技者が多い人数で試合が終了したとき、競技者のより多いチームは相手チームの人数と等しくなるように競技者数を減らす。除外するそれぞれの競技者の氏名と、背番号を主審に通知する。チームの主将がこの責任を持つ。

 

・ペナルティーマークからのキックを開始する前に、主審はセンターサークル内に両チームの同数の競技者のみがとどまっていることを確かめる。そしてそれらの競技者がキックを行う。


 



テクニカルエリア

 


 第3条国際評議会の決定2に規定されているテクニカルエリアは、特にスタジアムの中での試合において使われるものであり、チーム役員と交代要員の座席部分を含めて図に示すようなものである。

テクニカルエリアの大きさや場所はスタジアムによって異なるであろうが、以下の諸点を一般的な指針としてここに示す。

・テクニカルエリアは、特定された座席部分から両横に1m(1yd)、前方にタッチラインから1m(1yd)の範囲である。

・テクニカルエリアを明確にするためにマーキングをすることがすすめられる。

・テクニカルエリアに入ることのできる人数は、競技会規定によって限定される。

・テクニカルエリアに入ることのできる者の氏名は、競技会規定の定めるところに従い、試合開始前に特定されなければならない。

・その都度ただ1人の役員のみが、戦術的指示を伝えることができるが、指示を与えた後は所定の位置に戻らなければならない。

・トレーナーや医師が競技者の負傷の程度を判断するため主審からフィールドに入る承認を得た場合などの特別の例外を除いて、監督と役員は常にテクニカルエリアの中にとどまっていなければならない。

・テクニカルエリアに入っている監督およびその他の者は、責任ある態度で行動しなければならない。


第4の審判員


・第4の審判員は、競技会規定に基づいて任命され、3名の審判員のいずれかがその職務の続行が不可能になった場合にその職務を行う。

・大会の組織責任者は、競技会開始に先立って、主審がその職務の続行が不可能となった場合に、第4の審判員が主審として務めるのか、第1副審が主審となって第4の審判員が副審を務めるのかを明確にしておく。

・第4の審判員は、主審によって要請された試合前、中、後の管理上の任務を援助する。

・第4の審判員は、試合中の交代手続きを援助する責任を持つ

・第4の審判員は、必要なときボールの交換を管理する。試合中に主審の指示によってボールを交換するとき、新しいボールを供給することによって時間の遅延を最小にする。

・第4の審判員は、交代要員の用具をフィールドに入場する前に点検する権限を持つ。用具が競技規則に適合していない場合は、主審に伝える。

・第4の審判員はすべての時間にわたって主審を援助する。競技者を間違えて別の競技者を警告したときや、二つ目の警告を与えたにもかかわらずその競技者を退場させないとき、あるいは主審・副審の見えない所で乱暴な行為が起きたとき、第4の審判員は主審に合図しなければならない。しかしながら主審は、プレーに関するすべてのことを決定する権限を持つ。

・試合が終了した後に、第4の審判員は、主審、副審の見ていなかった不正行為やその他の出来事について、関係機関に報告書を提出する。第4の審判員は、作成した報告書について主審と副審にしらせなければならない。

                       第4の審判員はテクニカルエリアに入っている者が責任ある行動を取らなかった場合は、主審に伝える。

(財)日本サッカー協会(注)

第4の審判員(英語ではThe Fourth Official)は、日本では通常、予備審判(員)と呼ばれる。

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  資料提供・大宮早起き・・千田さん